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FIFTHDAY

きょうは1人で朝食。あの、モンブランに登った人とその連れの人は、昨日のうちにツェルマットへ行ってしまったようです。しかし、食事を終え部屋に戻る途中、レセプションに彼女たちが大きな荷物を持ってチェックアウトするところにバッタリ出会いました。彼女たちも、私がもう既にグリンデルワルトへ行ってしまっていると思っていたようです。今夜は彼女たちがグリンデルワルトで泊まると言うので、どのホテルに宿泊するのか聞いてみると答えは「アルペンブリック」。ちょうど私も泊まろうと思っていた所だったので、じゃあまた後でと言う事で別れました。

きょうも天気はくもり。またくもり…GPX−600Rに荷物を縛りつけて出発。グリンデルワルトの日本語観光案内所に直行し、いろいろと情報を仕入れました。案内所の前に止めていたGPXの側で、「すごいバイクですね」と25才くらいの青年に話し掛けられました。ドイツ語を話す「山名さん」です。その場で話し込んでいると、今度は眼鏡をかけた髭面の「高橋さん」が話し掛けてきました。彼はマドリッドからヨーロッパに入り、時計まわりに大陸を周ってきて、ヨーロッパに来てから1度も髭を剃っていないので髭面なのだそうです。3人でいろいろ話し込んでいるうちに、「オーバラーグレッチャー(氷河)」へ一緒に行く事になりました。昨日は雨の中をかなり長くノンストップで走ったので、晴れていなければきょうはインターバルにして少し休息しようと思っていたので、ちょうど良かったのです。高橋さんは今夜はユースホステルに泊まると言うので、私もユースに泊まる事にしました。朝に別れた2人には会えないかもしれませんが…ユースホステルに荷物を置かせてもらい、バイクは日本語観光案内所の前に了解を取って置かせてもらいました。

グリンデルワルトのユースホステル

晴れた日のホテル・ヴェッターホルン

グリンデルワルトの村内バスに乗り、昨日通行止めになっていた(いつも一般車両は通行止め)ホテル・ヴェッターホルンの前でバスを降りました。オーバラーグレッチャーへはここから少し歩きます。

林の中を抜けると、くもり空の下でゴツゴツとした薄水色の氷河が谷から流れ出ている様子が眼前に広がりました。私たち3人は、氷河の中に入る事にしました(有料)。入口から少し入った所の氷壁が最も美しく、外の光が透過して何とも言えない青い色をしています。この旅行中にフランスの「メール・ド・グラス」に入った事があるのですが、やはりここは微妙に違います。氷壁の中に含まれる気泡がかなり多くあり、表面を流れる水の量が少なく、そして、何よりも青い色がメール・ド・グラスのそれとは違いました。とりあえず、どこでもそうなのですが、氷河の中は神秘的でさえあります。

オーバラーグレッチャー

グリンデルワルトへは歩いて帰りました。山名さんは「ナチュールフレンドハウス」というユースホステルに似たドミトリーへ、高橋さんと私はユースへと別れました。日本語観光案内所にお礼を言ってバイクを引き取り、歩く高橋さんに合わせてゆっくりと走ります。ユースホステルでは、もうすでに受付が始まっていてかなり混み合っていました。高橋さんと私は大きな10人部屋の歯ぎしりやいびきの中を、今夜眠る事になったのです。もっとも高橋さんは、そんな事どうでもいいという感じでしたが…

昨日、日本語観光案内所で知り合った夫婦「塚本さん」と、きょうの夕食の約束をしていたので高橋さんも一緒にと誘い、PM7:00に待ち合わせ場所へ2人で行きました。塚本さん夫妻と4人で夕食です。会話も弾み、楽しいひとときを過しました。一人旅を長く続けていると、人と一緒に食べる食事が本当に楽しくておいしいものです。塚本さん夫妻と別れ、高橋さんとユースに戻ったのはPM10:30頃でした。

第5日目の走行マップ

きょうは1日中アイガーは雲の中で、その姿は見せてくれませんでしたが、私は暗闇の中にその大きな姿の気配を感じながら、夜空を見つめていました。


第5日目の走行距離=18.0km

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